2020年4月に開催された超音MAD晒しイベント未来編に参加した音MADです。コロナウィルスの影響で外出する仕事が減っていたのと、過去編の生放送をみて自分のナージャMAD(ナージャ!!哲学ダンス・レッスンズ)が流れたのをみて、参加へのやる気がわいてきて、急遽制作を決めました。

もともと数年前に音声を半分くらいつくって放置していた(183)のですが、完成させるならこのタイミングしかないなと思って制作しました。なので1週間で音声の残り半分と動画を全部つくったような感じなので、時間に追われながらつくりました。

この解説記事を読む前に過去編でも流れたPOSSESSIONのナージャMADの解説記事を読んでいただくと、スムーズだと思います。

素材曲 EGOISM440

前作のPOSSESSIONと同様にDDRのボス曲です。DDR2014のボス曲で、ラスボス的ポジションではありませんでしたが、最終的に追加された譜面がダブルプレイにおいて最強曲だったため、実質的なラスボスみたいなポジションです。前作のPOSSESSIONと同じ境遇の曲ですね。

ボス曲のためDDRプレイヤーでは人気が高めの曲だとは思いますが、POSSESSIONほどは万人受けしないかもしれないですね。私はコンポーザーのU1氏の曲が好きで、このEGOISM440は最初に聞いたときから音MADにしたいと強く思っていたので、自分のなかではPOSSESSION並に愛着のある曲でした。

音MADにするにあたっても、DDRでのボス曲としての特徴や曲の雰囲気はそのままに再現しようと思いました。

動画素材の明日のナージャについては、前回の解説記事を参照してください。

超音MAD晒し参加未来編の参加にあたって

超音MAD晒しイベントのイベント概要をみたときに、こんなことをつぶやいていますが、このときは冗談のようなものですね。

その後、過去編の生放送をみて参加を決めたときに、お題を満たせて自分が使いやすい素材で考えたときに、上記のことから「明日のナージャ」にこじつけられるなと思って、ナージャMADで行くことを決めました。ちょうど183になっていたのがあるのでゼロからのスタートではありませんでしたし。

超晒しに参加したバージョンは、「超現実主義の女の子440」というタイトルで、超現実主義(シュルレアリスム)の作家ブルトンの代表作『ナジャ』について題名を隠して説明して、その「タイトルでもある、その女の子の名前は」に対して、「みなさん、こんにちはナージャです!」で入る感じでした。

自分の名前を隠していたのは、自分が作者で女の子かつDDR曲だとナージャが素材なのがすぐにわかるかなあと思ったからでした。お題からのこじつけの流れで「ナージャです!」のところで、「なんか変なMAD出てきたと思ったら、ナージャかよ」となって欲しかったので(そもそもナージャわからない人が多い予感もあるのですが)。

ただ、生放送当日になって、あれだけしっかりとした作者紹介が入っていて、自分の名前は動画流し終わったあとで公表してくださいくらいしか伝えてなかったので、モザイクつきで表示されたときは、正直ハードル上がりすぎやろって焦ってました・・。

あとナージャファンには、冒頭からナージャのイントロそのまんまでしたし、すぐにわかったと思います。

MAD全体のこと

この音MADは前作同様にDDRの譜面にある程度忠実につくられております。

今回はSP鬼譜面が全体のもとになっております。前回のポゼのときは、鬼譜面だと連打ばかりになるから激譜面のほうをチョイスしましたが、EGOISM440はこの強烈な譜面(クラップ音)もあっての魅力があると思い、鬼譜面をもとにつくることにしました。

あとは前作とほぼ同じく、制作の時間がとれなかったため、個人的な音MAD理論であるストロングスタイル音MAD理論に基づいて、

  • 小窓を使わない
  • 過度な動画装飾をしない(色調補正・シャープていどにおさめる)
  • テキストを入れすぎない
  • ユニバースしない(制作当時はユニバースの概念なかったですが)
  • 上記の内容で動画が魅力的になるように、速度変化、左右反転などを駆使してで強引に動きを生み出す

などの特徴があります。ただ、本来はお題との絡みでブルトンの『ナジャ』について、字幕で解説するなどして、ユニバース風味をさせようと思っていたのですが、字幕がノイズにしかならないと判断したため、バッサリカットしました。これはこれで良かったと思っています。

今回は削除覚悟でアニメ素材を大量投入

ポゼのときは音MAD対抗戦という都合上、できるだけ削除対策をしていました。しかし、今回は未来編の生放送で流れるのが一番の目的なので、削除覚悟の姿勢でつくりました。つまりナージャのアニメ素材の大量投入です。足りない部分はDVDボックスから取ってきたりしましたが、結果として最終回しか使わなかったですね。ダンスシーンはもともと素材として持っていたので。

そのダンスシーンですが、ポゼの解説でも書きましたが、パラノイアのナージャMADでうまく使いこなせなかったうえ、前作は削除対策で未使用ということで、今回はガッツリダンスシーンを使って、ナージャMADをつくることが一つの念願でした。それは叶ったので満足です。

あとつくっててアニメ素材を使っていることから、ナージャのかわいいシーンも盛り込もうと思って、かなり萌えMAD寄りになっているんじゃないかなと個人的には思っています。

音MADの冒頭から細かく解説していきます

導入から00:20まで

超晒しの導入については、上で解説しましたが、ニコニコに投稿するにあたり、超のこじつけは蛇足と考えて普通のナージャMADにしました。

EGOISM 440の特徴である「Do you think about me?」という台詞があり、これは曲中何回も出てくるのですが、これにはすべて「みなさん、こんにちはナージャです!」を調整してあてています。

00:20~00:38まで

ここは鬼譜面のリズムとは関係無しです。いきなり鬼譜面のリズムだときついので、緩急つけるために、普通に音MADつくってます。あえて控えめに音を配置することで、後半の鬼譜面部分が映えるかなと。

カスタネットの少女のリズムはSP激譜面です。ポゼのときに好評だったカスタネットの少女はあとで見せ場があるので、もう1人のほうをあえて配置しています。

00:39~00:46まで

SP鬼譜面のリズムに忠実につくっていますが、途中であまりにも聞きにくいところはすこし音を抜いています。映像はダンスシーンを使っています。曲のEGOISM 440は途中で譜面停止があるのですが、ここも忠実に動画を止めています。

うんたんシリーズやエア本のChaosMADの「Machaos」なんかでもそうですが、DDRの停止にあわせて動画が止まるのは、魅力的な演出だなと思っていたので、だいたいパクりです。どのシーンで止めるのかは、けっこう悩みました。あえて作画崩壊で止めてみたり、決めポーズで止めてみたりという感じです。

00:47~00:57まで

ドヤ顔カスタネット、このリズムは完全に鬼譜面に忠実のはずです(ミスがなければ)。前作のポゼのナージャMADで自分の想像以上に好評だったので、今回もしっかり続投です。

00:57~01:21まで

動画の編集にかなり困ったパートです。音声はナージャの劇中歌である「ダンテライオンのテーマ」です。ダンテライオン一座のテーマ曲ですね。これはとても耳に残るフレーズなので、これまでのナージャMADと同様に歌パートを入れようと思ったときに、白羽の矢が立ちました。OPやEDだとあんまりうまく合わなかったと思います。

ここはEGOISM 440がそのままかかっていると、ちょっとうるさすぎたため、イコライザーで曲の中間の音をかなり削っています。

動画なのですが、もともと劇中歌なので、OPと違って、どんな動画をつけるかに悩みました。結果として、冒頭はYouTubeでも見れるナージャ1話のダンテライオン一座の初登場シーンから抜粋(ちょうどテーマが流れていたシーン)を使い、そこからナージャOPパート2(在庫に苦しむナージャがせめておもちゃを宣伝しようとする俗に言う販促バージョン)、ナージャEDというように動画をつなげていきました。

そのあとは、ナージャの彼氏候補とダンテライオン一座のみんなが小窓でたくさん出ているシーンを挟んで(最終回の冒頭の導入シーン)、ナージャ最終回でとても印象だった、ターザンから窓を蹴破ってお母さんと再会するシーンですね。ターザンのシーンがあれば、ナージャファンは理解するはずなので、お母さんとの再会シーンは蛇足だなと思ったので、そこから最終回のラストシーンにつなげています。

ラストシーンはナージャが貴族の娘ではなく、1人の女性として前に進み、パーティ会場のドアを開けて外に出るシーンです。OPでもそうですが、この扉を開けるシーンはやっぱり印象的でしたね。まあ作画崩壊してるんですけど。

このパートのシーン選びは、音MADというよりは映像MADのシーン選びみたいな感じかなあと思います。ナージャファン必見のパートだと個人的に思います。あとOPの傘もって、移動するナージャがクッソkawaiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii。

01:21~01:30まで

ナージャがひたすらかわいいシーンです。ここのナージャもクッソkawaiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii。

音声は鬼譜面のリズムではなく、控えめに音を配置して、これからの流れにつなげます。途中で3連譜がありますが、あそこは鬼譜面に忠実で、かわいいシーンが終わったことを予感させています。

01:30~01:38まで

EGOISM 440の終盤の山場である127連の連打です。ここは16分を8分には変えましたが、127連をそのまま再現しました。リズムとしてはDP鬼と同じになりますが、SP鬼もほぼ同じようなリズムになるので、これはEGOISM 440の特徴というか本当のラスボスパートです。

ここはEGOISM 440で作り出してから、再現することは決めていたので、早々につくっていたパートでしたね。うるさすぎたので、EGOISM 440の中間の音をイコライザーで削っています。

そしてやりたかった高速ダンスです。高速で回すと同時に逆再生や左右反転を使って、なんかよくわからないけど高速で動くナージャにしました。最後の踊っているところはなんかSP鬼譜面プレイしているようにも見えるので良かったです。

01:38~終わりまで

ここのナージャの動きを音MADで使いたかったんですよね。なので、ここがこうなるのはEGOISM 440の音MADをつくりだして、まず最初に決めていました。ここのナージャの動きがそもそも面白いので、停止を挟みながら、高速で動かせると面白いだろうなと。

ここのリズムは、「エゴ エゴ エゴイズムよしお エゴイズム エゴイズム エゴイズム よしお よしおだ」というかたちで停止が挟まるのですが、これも「みな さん こんにちはナージャ こんにちは こんにちは こんにちは ナージャ ナージャです」ときれいに合致するので、音も迷い無く配置しています。

あと後ろで鬼譜面のリズムにあわせてカスタネットがなっています。最後は目をぐるぐるさせて特に余韻は残さず終了です。でもここの目がぐるぐるなっているナージャもかわいい。